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財務会計学(会計制度研究・実証会計学)
当研究室では卒業研究を4年間の学習成果を生かした上で、各自の関心分野についてこれまで培ってきた様々な知識や経験等を総動員して、その方のオリジナルの知見を生み出す研究成果であると認識しています。このため、本研究室は会計系の研究室であるものの、取り上げられるテーマは、会計学だけに止まりません。会計研究を中心においてはいるが、実際は会計学の考え方をツールとして利用しつつ、財務データ分析・証券市場データ分析を調査対象に含めることを最低限の基準としているだけです。
研究アプローチは、実証的財務会計・税務会計研究をテーマに掲げていることから、大沼個人としては計量経済学的な方法論を好みます。しかし方法論はある程度個人の選択に任せ、むしろ重視するのは論理的思考に基づく仮説検証プロセスの理解です。周辺分野と問題領域に対する深い洞察から仮説構築を行い、統計的手法を利用し仮説検証を行い、検証結果から今後の研究や制度そのものに対して、インプリケーションや示唆を提供する。このプロセスを論理的かつ厳密に追えているかどうかが、卒業研究においてもっとも評価したい要素です。
本研究室では、たくさんのオリジナリティにあふれた卒業研究が生まれることを常に期待しています。
- (1)以下の諸研究は企業の利益調整行動(適正な会計手続き選択を通じて会計利益を制御する活動)がおよぼす様々な影響を分析しています。
- ■ 利益調整と経営者報酬の関係
- ■ 経営者の利益調整によるブランド価値への影響
- ■ 税効果会計と利益調整に関する実証分析―建設業を例として―
- ■ 減損会計基準の早期適用における経営者の利益調整行動
- (2)以下の諸研究はイベントスタディと呼ばれる手法を用いて、様々な経済的事象が株価に対して与えた影響を分析したものです。
- ■ 企業提携が株価に与える影響
- ■ 企業結合に関する株価イベント分析
- ■ リース会計改正とそれに対する企業の動きが企業価値に与える影響
- ■ OPEC発表の企業株価への影響
- ■ 吸収分割に関する株価イベントスタディ分析
- (3)以下の諸研究は企業の公表する財務諸表や財務データと企業業績との関連を分析したものです。これらを含め、数理分析を通じて企業行動を検証する研究なども行われます。
- ■ デリバティブ取引の保有規模、運用成果がリスクに与える影響
- ■ 小売業界における事業多角化と資本コスト
- ■ ストック・オプションと企業業績の関連性について
- ■ 企業の社会的責任活動が財務的業績に与える影響



