会計学は極めて実践的な科学であり、経営管理の観点からみると企業活動を数量的かつ実証的に分析する理論と技法を提供するものです。この会計学を入門レベルで講義するとともに、広義の会計学に属する税務会計、経営分析、原価計算、管理会計についても学んでいきます。
会計とは、企業の経済活動を貨幣的に写像するための技術や理論であり、外部利用者報告目的の「財務会計」と内部者報告目的の「管理会計」に大別されます。前者の財務会計は、主に一般に認められた会計原則や会計基準に準拠するという意味で「制度会計」とも言われます。この制度には、株式や社債などの取引を円滑にする金融商品取引法、取締役が株主総会に計算書類を提案し承認をうけるための会社法、法人課税所得を算定し税率を適応し税額を納税するための法人税等が関係します。
後者の管理会計は、現在や将来における企業活動を事前に貨幣的に写像し、その写像によって企業の経済活動をコントロールし実行・実現されるための戦略管理会計や業績評価会計から構成されます。この会計は制度に依拠しませんから、自由に企業の目的を達成するために必要な知識や技術を利用することができます。学習者は会計学の知識ばかりでなく、経営学、財務理論、意思決定論、オペレーション・リサーチ、数学や統計学など多くの知識を必要とし、これらの知識を管理会計に意識的に適用することができます。
会計学は、実践を重視し数量的かつ実証的に分析する実践科学です。その意味で本学経営学部の設立理念に近い内容と特徴を持ち合わせています。さらに会計学は、単なる会計学ばかりでなく、多様な隣接諸科学を学習し権利会計に意識的に適用しなければなりませんので、知的好奇心を掻き立てる豊富な内容をもっています。
会計学は、企業のあらゆる職能を対象にすることができ、この経済活動をあくまでも貨幣単位で認識し測定することにその特徴と限界があります。すなわち会計学は単なる抽象的な議論に留まらず、具体的に貨幣額で把握しなければなりません。
会計学の到達目標は、学習者自身の考えで一定の資格試験を受験しながらその到達目標を自ら確かめることができます。また簿記、財務会計、管理会計へ学修を深化し会計の深奥を究めることができます。会計学を専攻する学生でなくとも会計学の知識は経営学部では必ず修得しなければなりません。あらゆる生活で犠牲(支出)と効果や便益を分析することは必要であり、極めて重要なことなのです。
会計学を学習するにあたって、1年生の「会計学概論」の講義内容だけで会計学の内容を理解したと考えないように注意してください。会計学の内容は多様で特徴豊かであり、十分に魅力ある学問です。
また会計学を学習すると、将来社会人になるときに進路の選択肢が多様性をもちます。もちろん企業その他の組織で会計の知識が業界に隔たりなく通用しなすので、業種にとらわれない就職先選択が可能です。その他に大変な難関ではありますが遣り甲斐のある職業会計士として公認会計士、税理士、国税専門官を目指すこともできます。多くの学生が難関に挑戦し一定の成果を達成しています。



